工学部電子工学科の加納慎一郎准教授が株式会社ジェイアイエヌと産学共同研究で開発に携わった、世界で初めて三点式眼電位センサーを搭載し「眠気」「疲れ」を可視化することができるメガネ「JINS MEME(ジンズ・ミーム)が、9月16日に日本の優れたコンテンツ技術を発掘・評価する経済産業省「Innovative Technologies 2014」の採択技術の一つに選出されました。
さらに10月23日に日本科学未来館で開催された「デジタルコンテンツEXPO2014」の特別賞選考会において、全20件の採択技術の中から、特にライフサイエンス分野への波及・応用の可能性が高い技術を表彰する「Human部門」の審査員特別賞を受賞しました。
脳の活動計測など生体信号計測を専門とする加納准教授は、この眼の動きを計測し、継続的にとらえることで、人間の心の動きや眠気、疲れを察知することができる技術を研究。その技術を用いて鼻パッドと眉間部分に仕込んだセンサーを開発し、8方向の視線移動とまばたきのリアルタイム検出を実現しました。これを用いて、眠気が増した自動車運転中のドライバーの目の特有な動きをとらえ、その兆候を事前に察知し、アラートする機能の構築を目指しています。