学科の概要

電子工学科とは

電気工学科、通信工学科、電子工学科・・・など、多くの大学にはよく似たイメージを持つ名前の学科がありますが、・・・

電子工学科では、「電子の持つ様々な特性」を利用して、皆さんの生活をより快適にするだけでなく、環境に配慮した電子機器を実現する技術を学修することができます。

電子という粒子は、電荷素量に等しい負の電荷を持っています。この電荷からの距離が電圧となり、電荷が動くと電流が流れます。
導体に電流が流れると、右ねじの法則とレンツの法則に従って電磁波が発生します。これを利用したものが、皆さんが日頃使っているスマホなどの無線機器です。
また、ガルバーニの実験から、その後の研究を経て明らかになったように、ヒトの体の筋肉は、電流が流れることにより動いています。
最近では、ナノテクノロジーと呼ばれる分野の発展により、ごく狭い領域に電子を閉じ込めると、今までに明らかになっていなかった性質が現れることがわかってきました。この性質を利用することにより、皆さんが想像していた未来の電子機器が現実のものになるかも知れません。このように電子工学は私たち自身、そして私たちの生活に深く根ざしたものなのです。

私たちの電子工学科では、電子の動きを通じて新しい世界を創ろうとしているのです。

例えば、深海。

gyogyotto_top無人深海探査では、慣性センサーを利用した観測機の操作が必要になります。慣性センサーは皆さんが使っているスマホなどに入っていますが、海洋・深海探査には、より高度な位置計測が必要になります。電子工学は、最先端の位置計測システムの開発で、海洋・深海探査の分野においても、重要な役割を担っています。

例えば、脳。

Fig0私たち自身を巨大な電子情報システムの一部と捉えると、脳の活動からヒトの意図を推定して、モノを動かすことができるのです。想うことで機械を自在に操る、そんな夢の世界がすぐ近くまで来ています。

例えば、床の歪み。

title_sem圧電材料と呼ばれる材料を床に敷き詰めれば、歪を利用して電気を生み出すことができます。今まで捨ててきたエネルギーなどを有効に利用するエネルギーハーべスティングは、低炭素社会を実現するための技術の一つとして注目されています。

例えば、炭素。

グラフェンと呼ばれる炭素一層でできた薄いシートは、ダイヤモンドのように高い強度を示し、銅などの金属よりもはるかに多くの電流を流すことができることがわかってきました。炭素系材料は電子を運ぶ高速道路としての役割もあるのです。

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